川越祭り囃子保存会

松龍会囃子連

私たちが川越まつりで乗せて頂いている松江町一丁目の山車について解説させていただきます。

松江町一丁目の山車は、昭和26年に制作され、翌27年の市制施行30周年の川越まつりに初めて参加しました。
制作されたのは、廻り舞台を持ち、前輪に梶が付く四つ車で、人形が乗らない屋台形式のものでした。山車の中高欄 左右には昇り龍・降り龍の彫刻があり、これは、かつて祭礼の際、町内街道脇に立てられた大幟の提灯掛けの化粧として用いられていたもので、嶋村圓哲(江戸期)の作といわれています。また、欄間仕立ての前に小さな唐破風屋根が二つ付くという珍しい形状もこの山車の特徴となっています。

松江町一丁目龍神の山車
屋台時代(昭和47年 川越まつり)

彫刻

その後、昭和63年に二重鉾を持つ本格的な山車へ大改造され、翌平成元年の川越まつりでお披露目となりました。
人形は龍神で、作者は川崎阿具。
人形に掛けられている面は、能 「春日龍神」の「黒髭」で、作者は横浜の能面師岩崎久人。
平成10年、川越市指定有形民俗文化財の指定を受けました。

龍神の山車(平成元年 川越まつり)
龍神の山車(平成元年 川越まつり)

龍神
龍神